親しみを生む言語コミュニケーション
コミュニケーション不能な異言語
以前、香港に在住していたときの体験談。
香港ではマンション形式の集合住宅に住むのが一般的である。
その玄関ホールの入口は必ず施錠されており、係員が常駐している。
私の住んでいたマンションでは、5人の係員が交代制で管理していたが、英語が通じる人は1人で、あと4人は広東語しか通じない人たちであった。
私は日本語オンリーであり、彼らとのコミュニケーションは不能である。
しかし、いざとなったら英語の通じる人には英単語を口走ることで何とか間に合っていた。
前住人宛郵便物の回送依頼
さて、玄関ホールにある各戸の郵便受けだが、日本以上に広告物が大量に入っている。
前の住人宛のものもたくさん入っている。
広告郵便物なら捨ててしまうが、前住人宛の捨てにくい郵便物が入っていることがある。
ある日、捨てにくい郵便物があり、その日の玄関ホール係員は広東語オンリーメンバー中の最長老のおじさんであった。
私は、おじさんの定位置のカウンターでメモ紙に用件を書いた。
請通知郵差將舊住客之信件、包裏送回郵局
多謝合作
私とのコミュニケーションは不能だと思っていたおじさんは、驚きと喜びの表情で大きく頷きながら、「おう、おう」と了解した旨を示した。
おじさんとの挨拶はいつもお互い軽く頷く程度だったが、これ以後おじさんはいつも親しみのある大きな笑顔で頷いてくれた。
そこには同じ思い出を共有している親しみがあった。
コミュニケーションは情や親しみを生むことをあらためて痛感した。
(参照)
| 請 | Please | 包裏 | 小包 | |
| 郵差 | Postman | 送回 | 回送 | |
| 舊住客 | 旧住人 | 郵局 | 郵便局 | |
| 信件 | 手紙 | 多謝合作 | ご協力感謝します |
参考文献
http://komugi.jugem.jp/?cid=2
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by harry 










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